10ギガの光回線に乗り換えたのに、有線の速度が以前と変わらない。そんなときに確かめたいのが、家の中のLANケーブルの規格です。LANケーブルにはCat5e・Cat6・Cat6Aなどの「カテゴリ」があり、どれを使っているかで出せる速度の上限が決まります。この記事では、被覆の印字の読み方から、壁の中の配線やリンク速度で確かめる方法、交換が必要かどうかの判断までを順に解説します。

この記事の結論

  • カテゴリは、ケーブルの被覆に印字された「CAT5E」「CAT6」「CAT6A」などの表記で確認できます。読めないときはパソコンのリンク速度が手がかりです
  • リンク速度が100Mbpsなら断線や端子の不具合を疑います。1ギガ回線でCat5eが1Gbpsでつながっているなら、交換は不要です
  • 10ギガ回線を有線で活かしたいなら、壁の中の配線がCat6Aかどうかがポイントです

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LANケーブルのカテゴリは被覆の「印字」で確認できる

LANケーブルのカテゴリは、被覆(ケーブルの外側)に一定の間隔で印字された英数字で確認できます。カテゴリとは、通信速度や扱える周波数の性能で分けた、LANケーブルの等級のことです。

印字の例 読み方
CAT5E/Cat.5e/ENHANCED CAT5 Cat5e
CAT6/CAT.6/Category 6 Cat6
CAT6A/Cat.6A/Category 6A Cat6A(Augmented Category 6)
TIA/EIA-568-B.2 など 米国の規格名。カテゴリはCAT表記で判断
ISO/IEC 11801 Class E/EA 国際規格の等級。EはCat6、EAはCat6A相当
24AWG・4P・UTP 線の太さ・4対8芯・シールドなし

印字の中の「CAT」に続く数字と英字が、そのケーブルのカテゴリです。文字が薄いときは、スマホのライトを斜めから当てると読みやすくなります。

カテゴリ別の対応速度と帯域:Cat5e・Cat6・Cat6Aの比較

主なカテゴリの性能は次のとおりで、1ギガ回線ならCat5e以上、10ギガを有線で使い切るならCat6Aが目安です。伝送帯域とは、ケーブルが扱える信号の周波数の幅のことで、数字が大きいほど高速な通信に向きます。

カテゴリ 最大通信速度 伝送帯域 最大長
Cat5 100Mbps 100MHz 100m
Cat5e 1Gbps 100MHz 100m
Cat6 1Gbps(10Gbpsは55mまで) 250MHz 100m
Cat6A 10Gbps 500MHz 100m

2.5Gbps・5Gbpsの「マルチギガ」通信はCat5eやCat6でも使えるよう設計されており、機器を2.5Gbps対応にすればCat5eのままで1Gbpsを超える場合もあります。規格の違いはCat6とCat6Aの違いと選び方で詳しく解説しています。

印字がないときのLANケーブル規格の見分け方

印字がなくても見た目からある程度は推測できますが、見た目だけでは断定できません。

  • 太さと硬さ:Cat6Aは被覆が厚く、太くて曲げにくいことが多いです(細いタイプもあります)
  • 十字介在の有無:十字介在とは、中の4組の線を仕切る十字形の部材のことです。見えればCat6以上の可能性が高いものの、ないCat6もあります
  • 付属品かどうか:ルーターなどの付属ケーブルは、取扱説明書に規格が載っていることがあります

Cat5eの見分け方として「細くて柔らかい」「十字介在がない」がよく挙げられますが、同じ特徴のCat6もあるため、リンク速度やケーブルテスター(配線の性能を測る測定器)での確認と組み合わせます。

壁の中のLAN配線を確認する方法:LANコンセントと情報分電盤

壁の中の配線は、LANコンセントと情報分電盤の2か所から手がかりを探します。情報分電盤とは、各部屋へ伸びるLAN・電話・テレビの配線を1か所に集めた収納ボックスのことです。

LANコンセントの表示を見る

差し込み口(モジュラージャック)の周りやプレートに「CAT6」などの表示があれば目安になります。ケーブルとジャックは同じカテゴリでそろえるのが基本だからです。電源コンセントと一体になったプレートは、感電のおそれがあるためご自身で外さないでください。

情報分電盤でケーブルの印字を見る

情報分電盤の中は各部屋からのケーブルの印字を確かめやすく、新築時の仕様書に規格が書かれていることもあります。中のHUBが100Mbpsまでの古いものだと、ケーブルがCat6でもそこで頭打ちになる点にも注意です。壁内配線の工事は戸建ての壁内LAN配線工事の費用と注意点で解説しています。

パソコンの「リンク速度」で配線の実力を確かめる

パソコンの「リンク速度」を見れば、配線が実際にどの速度でつながっているかがわかります。リンク速度とは、パソコンとルーター・HUBがLANケーブルでつながったときに、お互いに決めた通信速度の上限のことです。

Windows・Macでの見方

  • Windows 11:「設定」→「ネットワークとインターネット」→「イーサネット」の「リンク速度(受信/送信)」(例:1000/1000 (Mbps))
  • Windows 10・11:「コントロールパネル」→「ネットワークと共有センター」→接続中の「イーサネット」→「速度」(例:1.0 Gbps)
  • Mac:「システム設定」→「ネットワーク」→有線の接続→「詳細」→「ハードウェア」の速度(例:1000baseT。表示場所はmacOSのバージョンで異なります)

表示の読み方

表示 考えられること
1.0Gbps(1000Mbps) 1ギガで正常。1ギガ回線なら交換不要
100Mbps 断線・端子の接触不良、Cat5以前の配線、100Mbpsまでの古いHUB
2.5Gbps・10Gbps 両端の機器と配線がその速度に対応

1Gbpsの通信はケーブル内の8本の線をすべて使いますが、100Mbpsは4本で通信できるため、1本でも断線や接触不良があると100Mbpsに落ちることがあります。リンク速度が100Mbpsなら、ケーブルの規格より先に断線や端子の不具合を疑うのが近道です。雷のあとに急に落ちたなら、台風・停電のネット対策で触れた雷サージによる故障も考えられます。なお、10Gbpsに耐える配線かどうかは、両端が10Gbps対応の機器でないと確かめられません。

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「CAT7」表記とフラットケーブルは要注意

「CAT7」と書かれたRJ45のケーブルや薄いフラットケーブルは、表示どおりの性能が出るとは限りません。家庭の配線は丸型のCat6かCat6Aが無難です。

RJ45付き「CAT7」の多くは規格外品

国際規格(ISO/IEC 11801)のCat7は、本来GG45やTERAといったRJ45以外のコネクタを前提にした規格で、米国の規格(TIA)にはCat7自体がありません。RJ45プラグ付きの「CAT7」は、正式な規格に沿った製品とはいえないものが多いのが実情です。家庭で使うなら、Cat6Aを選べば十分です。

フラットケーブルは短い距離の補助に

フラットケーブルは線を平たく並べる構造のため、丸型より線どうしの干渉やノイズの影響を受けやすく、表示どおりの性能が出ない製品もあります。ドアのすき間など短い距離には便利ですが、壁の中や長い距離には丸型を選びます。

LANケーブルの交換が必要なケース・不要なケース

交換の要否は、契約回線の速度とリンク速度で判断します。1ギガ回線でCat5eのケーブルが1Gbpsで正常につながっているなら、交換する必要はありません。

状況 判断
1ギガ回線でリンク速度が1.0Gbps 交換不要(Cat5eでも問題なし)
Wi-Fiだけ遅く、有線は速い ケーブルではなく電波の問題
リンク速度が100Mbps まず機器側の短いケーブルを交換し、直らなければ壁の中を点検
10ギガを有線で使い切りたいが、壁の中がCat5e Cat6Aへの引き直しを検討

機器とLANコンセントをつなぐ短いケーブル(パッチケーブル)は、ご自身で買い替えられます。まずここから試すのが、費用のかからない方法です。Wi-Fiだけが遅い場合はWi-Fiの速度が遅い原因を切り分ける7つの確認手順をご覧ください。

よくあるご相談の傾向として、福岡市内でも10ギガ回線への乗り換え後に「有線が速くならない」というお悩みがあります。一般的に築10〜20年前後の住宅ではCat5eの壁内配線も珍しくないため、東区や早良区などの住宅地で乗り換えを考えている方は、先に配線を確かめておくと安心です。回線自体の要否は10ギガ光回線は必要か?で整理しています。

壁の中をCat6Aに引き直す「Cat6A引き直し+コンセント交換」は、1本目40,000円〜、同時に行う2本目以降は20,000円〜が目安です(配管が使えない場合は60,000〜80,000円。いずれも派遣費10,000円別途、2026年9月時点)。詳しくは個人住宅向けLAN工事と工事の費用のページをご覧ください。無料の現地調査の中でケーブルの確認もできます。

ポイント:確認は「印字→リンク速度→壁の中」の順に。100Mbpsならまずパッチケーブルの交換、10ギガを有線で活かすなら壁の中のCat6A化が目安です。

LANケーブルのカテゴリ確認でよくあるご質問

Q. 印字に「CAT5」とだけあり「e」がありません。使えますか?

1Gbpsが保証されない古い規格です。リンク速度が1.0Gbpsで安定していれば当面は使えますが、機器側の短いケーブルなら交換を、壁の中なら点検をおすすめします。

Q. Cat6とCat6Aは見た目で区別できますか?

見た目だけでは難しく、印字で確認するのが確実です。Cat6Aのほうが太く硬い傾向はありますが、細いタイプもあります。

Q. 壁の中がCat5eでした。10ギガ回線は無駄になりますか?

無駄にはなりません。複数の端末で回線を分け合う余裕が増え、2.5Gbps対応の機器ならCat5eでも1Gbpsを超える場合があります。10Gbpsを有線で使い切りたいときに、Cat6A化を検討します。

Q. ケーブルの確認だけ頼むことはできますか?

はい。福岡市内・近郊なら、無料の現地調査の中で規格やリンク速度を確認できます。交換が不要なら、その旨をそのままお伝えします。

まとめ:印字→リンク速度→壁の中の順に確かめれば、交換の要否がわかる

LANケーブルのカテゴリは、まず印字で確認し、読めなければリンク速度で配線の実力を確かめます。1ギガ回線で1Gbpsでつながっていれば交換は不要です。100Mbpsなら断線や端子を疑い、10ギガを有線で活かしたいなら壁の中のCat6A化を検討しましょう。印字の写真やリンク速度の画面をLINEで送っていただければ、交換の要否を正直にお答えします。

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福岡市内・近郊での現地調査・お見積り・キャンセル料はすべて無料です。しつこい営業電話はいたしませんので、お気軽にメッセージください。

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