「マンションの寝室にもLANコンセントがほしい」「リビングにしかない有線LANを書斎に増やしたい」「そもそもマンションで勝手に配線工事していいの?」──福岡市内のマンションにお住まいの方からよくいただくご相談です。マンションのLAN増設は、専有部と共用部の境界を正しく理解すれば、戸建てと同じように工事できます。この記事では、マンションのLANコンセント増設の費用、管理組合への確認事項、工事の流れを解説します。

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マンションのLAN増設は「専有部内」なら自由にできる

まず大前提として、お部屋の中(専有部)で完結する配線工事は、管理組合の許諾なしで実施できます。壁のクロスの内側、天井裏、床下であっても、専有部の範囲内であれば区分所有者の判断で工事可能です。

専有部と共用部の境界

  • 専有部(自由に工事できる):住戸内の壁・天井・床の内側、室内のCD管、住戸内の配線
  • 共用部(管理組合の許諾が必要):パイプスペース(PS)、メーターボックス(MB)、外壁、バルコニー、玄関ドアの外側

ポイント:「リビングのルーターから寝室へLANを1本増やす」は専有部内で完結するため、多くの場合そのまま工事できます。共用部に触れるのは「外から新しい回線を引き込む」ケースです。

マンションLANコンセント増設の費用相場

福岡市内のマンションでの参考価格です。

工事内容 参考価格
LANコンセント増設(既設CD管利用) 15,000円〜
LANコンセント増設(露出モール配線) 24,000円〜
LANコンセント増設(壁内新規ルート) 40,000円〜
全室LAN化(3LDK・3〜4か所) 80,000円〜
戸内配線のCat6Aへの引き直し 40,000円〜

派遣費10,000円は別途です。マンションは戸建てより配線距離が短いぶん、費用は抑えめになる傾向があります。詳しくは工事の費用ページをご参照ください。

費用を左右する最大の要因:CD管の有無

マンションの増設費用は、既設CD管(配線用の樹脂管)が使えるかどうかでほぼ決まります。分譲マンションの多くは、電話線用のCD管が各居室まで通っています。この管に新しいLANケーブルを通せれば、壁を触らずに1〜2時間で工事が終わります。

工事前に確認しておく3つのこと

確認1:分電盤・マルチメディアボックスの位置

マンションの情報配線は、玄関横や納戸のマルチメディアボックス(情報分電盤)に集約されていることが多くあります。ここが起点になるので、扉を開けて中の状態(ルーターの位置、空きポート、既設配線)を確認しておくと、見積もりが速く正確になります。

確認2:賃貸か分譲か

分譲(ご自身の所有)なら専有部内は自由です。賃貸マンションの場合は、専有部内の工事でも大家さん・管理会社の許諾が必要です。無断で壁に穴を開けると、退去時の原状回復トラブルになります。

確認3:管理規約の「専有部工事の届出」ルール

分譲でも、管理規約で「専有部の工事は届出制」と定めているマンションがあります。工事自体は問題なくても、届出を出しておくことで近隣住戸への騒音配慮なども含めてスムーズに進みます。届出書類の書き方もサポートしますので、ご相談ください。

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工事当日の流れと所要時間

  1. 養生・既設確認(15分):作業範囲の床・壁を養生し、CD管の状態を最終確認
  2. 通線(30分〜1時間):CD管に通線ワイヤーを通し、LANケーブルを引き込み
  3. コンセントプレート取付け(30分):希望位置に白いLANコンセントを設置
  4. 結線・成端(30分):両端のコネクタ処理とマルチメディアボックス側の接続
  5. 速度測定・お引き渡し(15分):実測値をご一緒に確認

CD管が使える場合、合計2〜3時間で完了します。在宅ワークの合間でも対応できる工事時間です。

こんなときは増設よりも別の方法が向く

誠実にお伝えすると、LANコンセント増設が最適でないケースもあります。

  • CD管がなく壁内ルートも取れない:露出モール配線か、メッシュWi-Fiの検討が現実的です
  • コンパクトな1LDK〜2LDK:ルーターの位置替えとWi-Fi 6化だけで足りることが多いです
  • 回線自体が遅い(VDSL方式):コンセントを増やしても速度は変わりません。先に回線方式の確認をおすすめします

ポイント:現地調査の際に「増設しないほうがいい」と判断した場合は、正直にそうお伝えします。不要な工事はおすすめしません。

福岡市内のマンション事情とエリア傾向

  • 中央区(天神・薬院・大濠公園周辺):築20〜30年のマンションが多く、CD管の有無が分かれ目。現地調査で判断するケースが中心です
  • 博多区(博多駅周辺・美野島):単身者向けマンションでの在宅ワーク用増設のご相談が多いエリアです
  • 東区(香椎・千早・アイランドシティ):築浅マンションが多く、CD管利用で安く済むケースが目立ちます
  • 早良区・西区(西新・姪浜):ファミリー向け分譲での全室LAN化のご相談が増えています

対応エリアの詳細は対応エリアページをご覧ください。

マンションLAN増設でよくあるご質問

Q. 工事の音で近隣に迷惑がかかりませんか?

CD管利用の場合、電動工具はコンセントプレートの開口時に数分使う程度です。事前に管理組合へ届出を出しておけば、トラブルはほぼありません。

Q. 壁のクロスを傷つけずにできますか?

CD管利用ならクロスには触れません。壁内新規ルートの場合も、開口は最小限(コンセントプレートのサイズ)に抑えます。

Q. 賃貸マンションで許諾が下りなかったら?

露出モール配線(原状回復可能な方法)に切り替えてご提案します。Q&Aもご参照ください。

まとめ:マンションのLAN増設は「CD管の確認」から始まる

マンションのLANコンセント増設は、専有部内なら自由に工事でき、既設CD管が使えれば15,000円〜・2〜3時間で完了します。判断の分かれ目はCD管の有無と、賃貸か分譲か、管理規約の届出ルールの3点です。「うちのマンションはどのパターン?」というご相談は、マルチメディアボックスの写真と間取り図をLINEに送っていただければ、その場で概算をお返しします。個人住宅向けLAN工事ページもあわせてご覧ください。

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